令和5年度ワークライフバランスセミナー

【テーマ】自分を大事に生きるためのヘルスリテラシー

【場 所】みらい棟4階ギャラクシー

【講 師】株式会社 ジョコネ。代表取締役 北 奈央子 先生

【参加者】54名

看護学と工学の分野で女性のヘルスリテラシーの研究に従事し、起業家でもある北奈央子先生をお迎えした。

北先生はキャリアを積んでいくうちに自身のライフワークとするものを見つけたいと考え、ヘルスリテラシー研究へと進まれた。

ヘルスリテラシーとは自分自身を大切にすることにつながる行動である。健康情報を入手・理解・評価し、そのうえで行動することで実践される。

日本は残念ながらヘルスリテラシーの低い国であり、その背景にはヘルスケアシステム・教育・情報提供体制・日本文化が影響していると考えられている。

ヘルスリテラシーは「自分と向き合い、自分らしく生きられる力」=「自分力」で、社会的な評価でなく自分の判断を大切にしてほしいと話された。

特に女性のヘルスリテラシーについては性教育の遅れや、行動へ移すことへの羞恥心等を挙げられた。

また、ジェンダーギャップについても日本は125位/146ヶ国中と低く、女性が家事育児を主に担っており、性役割が強いことを指摘された。

更に、メディアなどの影響で知らないうちに男らしさや女らしさといったジェンダーが社会や個人の考えに浸透し、影響を及ぼしている。

女性の健康はジェンダーギャップと直結しており現状の日本ではまだ環境が整っていないことを話された。

北先生はフェムテックという女性の健康を支える商品やサービス分野での起業をされているが、会場でのフェムテックの認知度が低いことにも驚かれていた。

自分のやりたいことを知り、周りを気にしすぎず道を作っていくことの重要性・やりたいことに対して必要なサポートを受けられる社会がワークライフバランスを実現できている社会であるとお話しいただいた。

自分を大事にすることの大切を改めて実感したセミナーであった。

会場

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